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呼吸の仕方、汗の出具合、動作の節度といったものから毛ヅヤ、眼光、レース に向かう気合まで総合してコンディションを推定することも科学的な技術。
トレーニングというものが競走馬を仕立て上げる上でどんな効果をもたらすか。 トレーニングによって体重はわずかに増加する。競走馬は発育成長の途中にある
若馬が主体を占める。サラブレッドは明け五才まで目に見えて成長する。 体の軸心になる骨格が化骨を終わり筋肉が完成し、心肺をはじめ内蔵器官が充
実していわゆる成長になるには満4才すなわち明け五才の夏から秋といわれてい る。競走に出走している馬はほとんどがまだ成長を続けている若馬である。 |
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体重の増加の原因は今述べた成長分の他に栄養の体内への取り込みも関係する 栄養を取り過ぎると脂肪がついたり、軟弱な筋肉や腱を太らせたりする。
トレーニングはむしろ取り込んだ栄養の無駄を減らすように働く。成長とあわせ て適切に負荷された運動の結果、筋肉や、腱の発達が促され、余分な貯蔵脂肪が
取り除かれ、心臓や肺をはじめ、内臓器官も負荷され運動に耐えるように発達し ていく。 |  |
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心臓は動脈によって血液を送り出して体組織にに栄養を与え、静脈が持ち返っ てくる汚れた血液を肺に送り、肺の中で炭酸ガスと酸素の交換を行う。
運動が激しくなれば心臓は強く速やかに活動し、肺は血液の浄化のために激しく 働く。 肺が心臓の要求するままに買う堂できれば、馬はいくらでも最大の速力で走りう
る。心臓に軽い障害を起こしても、肺がしっかりしていれば長距離の疾走にも耐 える。大きな筋肉は小さな筋肉よりも余計にエネルギーを消耗し、汚れた物質を
多く作るから細身の馬が肉付きのいい馬よりも長時間の運動に耐えると考える。 肉付きの良い馬は、スプリンター(短距離競走馬)やマイラー(中距離競争馬)に
なりうるが、ステーヤー(長距離競争馬)に筋骨の逞しい馬はいない。 脂肪や筋肉のの付き過ぎた馬は、体重を増やして疲れやすく長持ちしない。 心臓が丈夫な逞しい馬より、筋肉質で細身の肺の丈夫な馬が長距離には強い。
心臓が大切なのは、ゴール前の1ハロンか2ハロンである。長い距離を走って きて最後のひと踏ん張りに爆発的な力ををだして頑張らせるのが心臓である。
肺で走り心臓で頑張るというのはこの意味である。 |  |
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馬体を前肢を含む前躯と後肢を含む後躯に二分する。 前肢は静止している時の馬の体重の66パーセントを支え、後肢は34パーセントを支える。走っている時は後肢はもっぱら馬体の推進に働き、前肢は主として
体重の支持に働く。簡単な実験だが、馬の前肢を高さ150cmの柵にかけても容 易に前肢を地面に下ろすが、後肢を7,80cmの食卓の上にのせると、前肢を用
いるだけでは後肢を床に下ろすことが出来ない。馬の前肢には体を押し上げる力 が無く、体を圧し出すのはもっぱら後肢の力によることがわかる。 理想的なサラブレッド競走馬は後肢に強大な力があって、前肢はむしろ肢の負担
を少なくするように頸や肩が軽く出来ている。多肉で厚い頸や逞しいいわゆる重 い肩は速力を持続するのに適していない。 |  |
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前躯から見ていこう。胸幅は広くない。胸幅の広い馬は、長距離の競走馬とし て良い成績を残していない。 肺は前方に向かって拡張していくから、横方向の広さよりも狭くて奥行き深いも
のがいい。胸骨が充分に前方にでて胸幅がやや狭く、李助骨がよく彎曲して奥行 きのあるいわゆる長い胸をもった馬が長距離の競走にはよく耐える。 また、胸の長い馬の帯径は肘からかなり離れて後方にある。
帯径が肘から離れた馬は胸腔に余裕があって、肺の能力が大きいと見る。 帯径が肘にくっついて見える馬に持久力のある馬はいない。 |
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